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Psycho 心理学

心理学と哲学

自己犠牲の心理

自己犠牲の心理、自己犠牲の根底にあるものとして、承認欲求や低い自己評価への補償、劣等感と語られがちですが、そうしたも個別的対処、具体的行動などによる解決という方向性は遠回りです。自分を犠牲にしてまで誰かを助ける、仕方なく犠牲になっているという構造を保つことによって「何かをやらないため言い訳」をキープしている、ということもありますし、「せっかく今まで辛抱してきたのに」といった一種のコンコルド効果が働いているという部分もあるでしょう。
もし自分がその立場だったら嫌だろうと考えてしまう、自分から前に出てあげないとかわいそうだと考えてしまう自己犠牲。自分は我慢して相手に譲ることが美徳という思い、それは他人との関係という面もありますし、自分のポリシーなどに関する自己同一性的な面も含まれています。「責任感を持っている自分は素晴らしい」という自己評価というものもあります。
自己犠牲の心理の構造として、思考上の「理屈上の正しさ」と体感記憶が競合し葛藤を生み出してさらに苦しんだりしているという構造があります。自己犠牲の精神の原因には様々なものがありますが、原因を潰すのではなく、新しい世界を見るようにしてみましょう。

自己犠牲の精神からの脱却
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