日本三大奇書の一つ「ドグラ・マグラ」
ドグラ・マグラ(1935年)以外の日本三大奇書は、小栗虫太郎氏による「黒死館殺人事件」(1935年)、中井英夫(塔晶夫)氏による「虚無への供物」(1964年)。
本能的衝動と暗示による誘発
衝動が奥のほうでそこそこ溜まった時に、それを誘発するような形や音声を認識した場合にそれが引き金となる時があります。ただそれだけのことであるのに「直感」とか「運命的衝動」と美化したりします。
ドグラ・マグラを読んで気が狂うことがなかったのは、元々気が狂っていないからかもしれません。多数決で言えばキチガイはこちらということになります。しかし、「この女が!」と言われても、実際には男だったら、別になんとも思わないのと同じように、女と言われても事実はぐらつきません。多数決も、権威による裏付けも必要ありません。