Psycho 心理学

諸行無常（しょぎょうむじょう）は、仏教の根本主張である三法印の一つで世の中の一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはないということ。

諸行無常は、仏教の基本的・哲学的な主張を表わす成句の一つで、「あらゆる物事（常に生滅を繰り返しつつ、因と縁によって生ずるすべての現象）は変化している。変化しない、固定的な物事は存在しないとする。
諸行無常（しょぎょうむじょう）
諸行無常とは、あらゆるものはすべて移ろい行くと言う意味があり、生ずる性質のものは必ず滅する、形あるものは必ず壊れるという意味がある。

諸行無常の解説の多くは、諸行無常の「諸行」に対し、諸々の物や出来事、つまり現象という感じで捉えられていますが、さらに厳密に考えた場合は、この行は「形成作用」や「形成されたもの」という意味を持ちます。

それは客観的な現象だけでなく、意識の内側で起こった感情や動機までもが含まれている。 諸行無常は諸法無我、一切行苦、涅槃寂静と合わせて三法印、四法印としてよく語られる。 「縁起」「執着」を捉えるための本質的な理として仏教の中核をなす。

他人を信用できないという人間不信に陥ることがありますが、汎用性のある信用基準を探す前に、自分自身への信用というものを検討する必要があります。
「他人を信用しない」「他人が信用できない」「人間が信用できない」といった具合です。
信用に関しては、何事も信用し切ることはできません。しかし一切の信用がなければ社会生活はままなりません。「人を信用することができない」ということが示すものは、人の感情や意志決定は信用することができないということになります。
人を信用することと人間不信

初頭効果は、第一印象など最初のイメージ、最初に提示されたものが、インパクトとして記憶に残る効果。

自己犠牲の心理、自己犠牲の根底にあるものとして、承認欲求や低い自己評価への補償、劣等感と語られがちですが、そうしたも個別的対処、具体的行動などによる解決という方向性は遠回りです。 自分を犠牲にしてまで誰かを助ける、仕方なく犠牲になっているという構造を保つことによって「何かをやらないため言い訳」をキープしている、ということもありますし、「せっかく今まで辛抱してきたのに」といった一種のコンコルド効果が働いているという部分もあるでしょう。
もし自分がその立場だったら嫌だろうと考えてしまう、自分から前に出てあげないとかわいそうだと考えてしまう自己犠牲。自分は我慢して相手に譲ることが美徳という思い、それは他人との関係という面もありますし、自分のポリシーなどに関する自己同一性的な面も含まれています。「責任感を持っている自分は素晴らしい」という自己評価というものもあります。
自己犠牲の心理の構造として、思考上の「理屈上の正しさ」と体感記憶が競合し葛藤を生み出してさらに苦しんだりしているという構造があります。自己犠牲の精神の原因には様々なものがありますが、原因を潰すのではなく、新しい世界を見るようにしてみましょう。

自己犠牲の精神からの脱却

侮蔑により気力を奪おうする人がいる。侮蔑を繰り返す嫌な人の言動をまともに捉えてしまうと、気力を奪われてしまう。嫌な相手の空間に飲まれてしまうので心理的なパワーバランスが逆転していくのが正しい。
侮蔑により気力を奪おうする嫌な人との向き合い方のひとつとして、嫌な人の嫌な部分を笑いに変えてしまうという方法がある。
 侮蔑により気力を奪おうする嫌な人

優越感と劣等感。 アフォリズム 44.優越感 優越感は劣等感の裏返しである。そうした感情もそれを支える概念も本来は存在せず、仮想的に存在しているかのように知覚しているからこそ仮想の機能が生じる。 アフォリズム 41-50

諸法無我は、あらゆるものとの関係性の中で今現象として自分が生じていることを指す。

諸法無我（パーリ語：sabbe dhammā anattā）とは、全てはあらゆる因縁によって起こっており、その中で固定的な「我」というものは無いというような意味です（厳密には「我ならざるもの」）。
諸法無我

この諸法無我と自己の意識はどう関連しているのだろうか？



諸法無我の概念に則ると、この自己というもの、自己の意識はあらゆるものとの関連性の中で生じているということになり、本質的な自我というものが実在せず、常に変化することになる。
常に変化するのであれば、心が受け取る受け取り方も常に変化する。そうして諸行無常ともつながる。

劣等感への対処。劣等感の定義としては、知力、性格、体力、容姿、家柄、経済状況、社会的地位などの点で他者よりも自分は劣っていると考える時に感じる感情。仕事や恋愛、結婚など劣等感を感じる場合が多いだろう。

劣等感（inferiority feeling）の定義としては、知力や性格といった内面的な部分、体力や容姿といった外面的な部分、そして場合によっては家柄や経済状況、社会的地位などの点で他者よりも自分は劣っていると考える時に感じる感情であり、あくまで主観的に劣っていると思い込むことによって生じる感情
劣等感の克服と劣等コンプレックスの解消

劣等感を克服する方法は、劣等感が作られるメカニズムを知ることが重要であり、劣等コンプレックスという概念を把握すると良い。 劣等感を克服して苦しまずにいれたなれたら、前向きに生きていくことができる。

他人からの承認を欲する承認欲求。人間であれば誰しもが持つと考えられているが、承認欲求が強い人もいればそうした欲求を奥に秘めていることすら感じさせない人もいる。



承認欲求の概念がよく出てくるのはマズローの自己実現理論、欲求五段階説に触れられるときだが、そのマズローの説を盲信するわけにはいかない。社会を形成して生きる人間の基本的な欲求と考えるには早急だ。
承認欲求を満たすことによる尊厳の必要性を当然のものとしてしまえば、当然に承認が必要になるが、そうした尊厳は本当に必要なのだろうか？
承認欲求は「必ずあるもの」ではない。

尊厳・自尊心と承認欲求

見栄や恥によるマインドコントロール。 マインドコントロールは、意思決定する際に、特定の結論へと誘導する技術をであるが、こうした技術の恥の意識を利用するもの。見えや恥を刺激し、自己都合を正当化する人たちによるマインドコントロール。

見栄や恥に釣られる甘い客

自尊心を当然のものとして自尊心の概念を盲信してしまうと、それを保つための方法論にばかり目が行くようになる。そうなると、永久に心が静まることはない。
他人からの承認を欲する承認欲求

ベビーフェイス効果 幼児性のある顔への評価。ベビーフェイス効果はハロー効果の一種。幼児性のある顔、つまり童顔はかわいく、無垢の心をもっていると印象づけられ、大人であっても柔らかく優しく温もりのある人だと思われるという錯覚。赤ちゃんの画像や女性の画像の方が人は反応しやすいと言われている。

ウェーバーの法則＝弁別閾がその時の刺激量に比例して変化するということ。感覚に関する精神物理学の基本法則。ウェーバーの法則とフェヒナーの法則

吊り橋効果（吊り橋理論）は、吊り橋やジェットコースターなどガクガクするような緊張感を共有した体験すると、連帯感や恋愛感情が生まれるという効果。

恋愛のドキドキと恐怖心のドキドキの区別がつかないというようなことも言われます。

吊り橋効果（吊り橋理論）　ドキドキの錯覚

カナダの心理学者、ダットンとアロンによって1974年に提唱。

根拠なき自信は、根拠がないのだから、根拠としての理由を作ってはならない。

仏教には不殺生戒という戒律がある。

不殺生は生き物を殺さないという意味になるが、それを徹底することで、慈悲の意識状態が続くようになる。
結局は、何かを殺生してまで自尊心を高めたいという気持ちを持ち続けることは、心に悪影響を及ぼす。



宗教上の戒律としてではなく、自分自身の心の安穏のために不殺生戒というものを捉えるに越したことはない。不殺生戒はアヒンサーとも呼ばれ、狭義のアヒンサーは「ヒンサー＝暴力、傷害」を「ア」で否定するため、非暴力、不傷害という意味を持つ。
殺生を行わないことだけでなく、他者を傷つけないこと、他者を傷つけようと欲しないことは、心の安定に最も有効的であるということである。
そしてその状態は、いわゆる慈悲の状態となる。
慈悲の状態が続くと、恐怖心はなくなり、焦燥感も不安も無くなっていくだろう。

不殺生戒 仏教上の不殺生戒。

話し方によって印象が変わる語法効果という心理効果がある。

語法効果とは、話し方・言語表現によって、相手が捉える印象が変化する効果であり、程度を表現する言葉の違いによって、報告される印象に影響が現れることである。語法効果

語法効果とは、同じ内容の話でも、話し方や「使用単語の違い」といった言語表現の違いによって、話を聞く側が感じる印象が変化する心理効果である。

記憶の描写の操作によって嫌な記憶の影響を低減させることができる。 これは辛い記憶、嫌な記憶が想起された時の体感の反応が変化することにより、行動選択の制限を防ぐものでもある。




嫌な記憶や辛い記憶の扱い方
原則として記憶を消すことはできないが、記憶が蘇った時の意識や体の反応のあり方は変えることができる。その基本は記憶が想起された時の描写の変更、操作である。 思考的な解釈の変更によって記憶の解釈を変えるということも稀にうまくいくことがあるが、これは思考的な解釈変更ではなく、描写のあり方を変えるというものであり、印象が変化するというようなものである。

意識を先に置くと捉え方が変わる。より本質的な目的の方に視点を変えたりすると、焦りというものは沈下する。遠くの方に意識を向けていると、感覚的にはあらゆることが大事の前の小事になり、感情的に動揺することは格段に減る。


意識を先に置いたり分散させること

トリックスターと混沌。神話や物語において秩序を破り物語を展開する者としてトリックスターという存在がいる。



そうしたトリックスターによって混沌が生成され、その混沌から新しい秩序が生まれるということがある。 トリックスターは、空間の論理の不完全性を示し、秩序の中の盲点を取り除くための起爆剤として機能する。
トリックスターによる混沌の生成

占有面積による威厳の誇示と家庭内のパワーバランスについて。空間の占有面積や体積がその人の力を示すような代理構造となっており、これが家庭内のパワーバランスの代理構造となっている場合がある。厳密には、空間を占有しているものが強いというわけではなく、占有面積による威厳の誇示という要素が強い。
空間の争奪戦 整理整頓をしようにも家の中での空間の占有面積の変化から誰かとの関係のバランス、パワーバランスが崩れるという別の側面が影響し、物が乱雑するということもあり得る。

ゲシュタルト心理学の中心概念であるプレグナンツの原理。群化の法則（体制化の法則）、近接の要因、類同の要因、閉合の要因、よい連続の要因など、最も単純で最も規則的で安定した秩序ある形にまとまろうとする傾向がプレグナンツの原理（プレグナンツの法則）。
プレグナンツの原理

急に冷める女の心理と男性側の気持ち 本能と理性の問題。 「追われたり、真面目になられた瞬間に冷める」 男同士であれば通じる「誠実」、仕事をはじめとした社会生活では良しとされる「誠実」が、恋愛対象の女に対しては通じない。 女、特に恋愛感情を抱いた相手に対する誠実な対応は、時に不誠実で返ってくる。 「誠実」という若き男の悩み

本能レベルで好きな相手や遺伝子レベルで好きな相手との関係もその他関連性によって変化する。
本能的に惹かれることもあるが、顔や匂いそして名前にすらそうした傾向がある。
しかし、関係性によっては、スイッチが入れ替わるのように本能的に好きな者同士も、時に相性が変化する。

本能的な相性のスイッチ

意識の散らかりを防ぐ精神統一について。緊張している時、眠れない時、どうにか落ち着こうと思ってもなかなか落ち着くことができず、意識が散らかってしまう。無駄な思考や妄想がループし、無駄に疲れてしまう場合がある。 ありのままの現象の観察、とりわけ呼吸の膨らみと縮みを観察することに集中していくと、意識の散らかりを防ぐことができる。こうした精神統一は本来仏教の止観の観であるため、精神を落ち着けることだけを意図するものではないが、意識の散らかりを防ぐためにも応用することができる。
緊張時や不眠時の精神統一