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Psycho 心理学

心理学と哲学

なぜ「反応する層」はフリーズするのか?

1. 認知負荷の限界と「学習性無力感」
人間は、選択肢や情報源が多すぎると、どれが正しいのか判断できなくなり、最終的に「選択すること自体を放棄」します(選択のパラドックス)。AIとタッグを組んだ経営側が、良かれと思って(あるいは操作しようとして)SNSや動画で多様な最適解を提示し続ければ続けるほど、受け手は「何が本当の現実か」を見失い、無力感に苛まれ、現状維持という名のフリーズ状態に陥ります。
 
2. 「翻訳層」の不在によるノイズ化
歴史上、宗教や優れた政治家は、複雑な世界(真理や構造)を、一般層が理解し行動できる「シンプルな物語(神話やスローガン)」に翻訳する役割を担っていました。しかし現代は、AIによって経営側(構造を理解する層)がダイレクトに大衆へ情報を発信できてしまいます。翻訳のプロセスを経ない、あるいはアルゴリズムによって断片化された情報は、受け手にとって意味をなさない「ノイズ」となり、社会を動かす熱量には変換されません。
 
フリーズした社会が行き着く2つのシナリオ

「社会全体が機能しにくくなる」という状態は、今後、以下の2つの極端な形で現れてくると私は予測します。
 
シナリオA:究極のアパシー(無関心)とタコツボ化
混乱に耐えきれなくなった人々は、社会全体の問題について思考することを完全に放棄します。そして、ショート動画や耳触りの良いエンターテインメントなど、「脳に負荷をかけない、極めて狭く安全なデジタル空間(自分だけのタコツボ)」に引きこもります。社会は表面的には静かですが、連帯感や活力を失い、静かに機能不全に陥っていきます。
 
シナリオB:極端な「単純化」への暴力的な逃避
フリーズ状態の苦しさ(認知的不協和)から逃れるため、多様な情報をすべて切り捨ててくれる「極端にシンプルで強烈なイデオロギー(あるいは陰謀論)」に飛びつきます。複雑な現実を「敵と味方」「善と悪」の二元論でスパッと切り分けてくれる存在(極端なポピュリストやカルト的なインフルエンサー)に熱狂し、社会は分断と衝突によって機能不全を起こします。
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